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起業する前にの目次

はじめに

起業をするだけなら誰でもできます。
社長になりたい、社長になるだけなら、実のところ誰でもなれます。

しかし、立ち上げた会社を存続して、黒字を上げるとなると、とても困難が伴います。

起業して一年後には、半数くらいの会社が廃業寸前になり、黒字経営はほんのひと握り、というのが現状のようです。

リストラや倒産はめずらしくないとはいえ、どこかで働けば食べていくことはできるかもしれません。

でも起業したら、会社という組織に頼ることができません。自分の実力が試され、すべて自分で考え、管理していかなければなりません。

従業員を抱えたら、自分が給料を払う立場になるわけです。

そして、自分だけではなく、家族の人生も関係してきます。
それでもあえて起業したいのかよく見極めた上で、きちんと見通しを立て、成功する起業を考えていきましょう。

最近の起業事情

「起業」と一言で言っても、さまざまな形態が増えてきています。

会社を創る、独立開業するだけでなく、サラリーマンを続けながらの週末起業もブームになっていて、店舗を持たないネット上のお店なども含め、その選択肢は多様です。

数年前に行われた総務省の調査では、年々増え続ける創業希望者と、実際に創業した人の数はどんどん開いていて、創業実現率は下がる一方でした。

起業したい人は増えているのに、それを実現するには色々なハードルがあったわけです。

実際に起業するとなると不安…そう考える人が多く、具体的なハードルとしては、資金面が一番に挙げられていました。

しかし平成18年4月施行予定の新会社法では、最低資本金制度の廃止など、資金面で起業を諦めていた人にも制約が減ります。

今まで諦めていた人も多く起業すると考えられますが、それは同時に競争相手が増えるということです。

起業しやすくなっても、激しい競争を勝ち抜くプランを立てなければなりません。

起業の現実

起業することによって得られることもたくさんありますが、同じように失うものも多くあります。

まずは安定した収入です。今までは、たとえ会社が傾いていても毎月給料がもらえましたが、起業すれば業績の不振はそのまま収入に反映されます。

そして、起業して1・2年は365日24時間働くくらいの覚悟が必要です。会社が軌道に乗るまでは、休日はないと思ったほうがよいでしょう。

さらに失業保険は適用されません。たとえ経営に失敗したとしても経営者は失業手当をもらえません。(ごくまれに、失業手当をもらっていながら会社を設立して活動を始め、前の勤務先から不正受給を告発されるという人もいます…)

反対に起業で得られるものは、何と言っても、自己実現に向けて活動する充実感でしょう。

雇われているときには、自分のやりたい、どんなにいい企画があっても、その企画が通らないことには着手できませんが、起業すれば自分のアイデアを余すことなく実行に移せます。

そういった精神的な満足感と、今後収入が増える可能性、新たな人との出会いなど、得られるものの大きさは相当なものです。

起業に向かない人

世の中には、大きく分けて起業家タイプの人と、サラリーマンタイプの人がいます。でも、起業に向かない人が実際に起業することも少なくありません。

成功を収めれば、結果的にその人は起業家に向いていたとなるのかもしれませんが、経営が立ち行かなくなった多くの会社は、起業に向いていない人が興した会社といえます。

【向かないのはこんな人】

・情熱が乏しい人
やはり人の心を動かす最大の要素は情熱です。
また、情熱はあっても、自分の夢が明確でない人は、その情熱が空回りしてしまいます。

・ネガティブな人
起業すると、いくらはじめに様々なリスクを想定していても、思いもよらなかった問題が次々起こります。その都度それらを克服していくには、ポジティブに物事を考えられることが必要です。

・人が好きでない人
雇われていてもいえることではありますが、自分で会社を運営するとなると、さらにコミュニケーション能力が大切になってきます。人との出会い、人との付き合いを大事にしなければ、人の上に立つことはできません。

・家族に大反対されている人
起業するとなれば、家族もその影響を多大に受けます。安定した収入がなくなり、生活が一変しますから、反対する家族は多いと思います。しかし、家族を説得できないようなビジネスの構想では、取引先や融資先を見つけることは難しいでしょう。

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